船井総合研究所 葬儀社のコンサルティングチームの村田と申します。
本日は「葬儀社のHP(ホームページ)制作のチェックポイント」と題しまして、葬儀社で「HP(ホームページ)制作」または「HP(ホームページ)リニューアル」をご検討の方に、事前に考えておきたいポイントや実際に制作する際に気を付けておきたいポイントを、過去50件以上のホームページ制作やウェブマーケティングの支援実績がある船井総合研究所で蓄積してきたノウハウをまとめてお伝えいたします。
目次
・新たにホームページ制作のために予算をどのくらい見積もるか考えている葬儀社様
・既存のホームページをリニューアルし、Webマーケティングを強化したい葬儀社様
・ウェブサイトリニューアルを機にホームページ制作の会社を新たに探している葬儀社様
・葬儀社で取り組むべきウェブマーケティング施策
・ホームページ制作会社の選び方(葬儀社に最適なHP制作会社とは)
・葬祭業のホームページ制作で外してはならないポイント
この記事をお読みの方はおそらく
「これからホームページの制作を進めてみよう」
「既存のホームページをリニューアルしよう」
とお考えの葬儀社様だと思います。
そこで、まずは「ホームページ制作を始める前に知っておきたいこと」として、「葬祭業におけるホームページ制作・ウェブマーケティングのセオリー」をお伝えいたします。
ホームページ制作をすること自体はもちろん重要なのですが、その前に「そのホームページを使って、どのくらい集客したいのか?どのように集客するのか?」を事前に決めておく必要があります。
例えば、「今期の売上目標値に対して、ウェブ経由の売上割合をここまで引き上げる。そのためにホームページ制作に〇万円掛けて、広告を〇万円掛けて〇万円の売上を作る」という目標は設定されておりますでしょうか?
この目標値とその目標値に対して掛けるウェブマーケティングの予算額を決めておかないと、ホームページ制作を進める事は難しくなります。もちろん、決めなくてもホームページ制作自体はできますが、ホームページ制作にかけた費用に対して、成果につながらなかった、ということにつながりかねません。
ホームページ制作に限らず、ウェブマーケティングの施策を実施する前に、必ず「ウェブマーケティングでどのくらいの売上を作り、そのためにどのくらいの費用をかけるのか」は検討しておきましょう。
▼デジタル化予算についての考え方はこちらもご参考ください
>>葬儀社が設けるべき、デジタルシフトへのチャレンジ予算
加えて、葬儀社でHP制作やWebマーケティングに取り組まれようとお考えのみなさまに、ぜひ知っていただきたいことをひとつお伝えします。
実は、葬儀業界(葬祭業界)はグーグルやヤフーなどの検索エンジンの広告枠(リスティング広告と呼ばれます)のクリック単価が異常に高い業界でもあります。
特に最近ではウェブポータルや葬儀社の紹介サイトが数多くあり、広告枠の上位表示の争奪戦は日に日に激しさを増しています。
まず、認識していただきたいのは、「大手の葬儀社紹介サイトと真っ向勝負することは不可能である」ということです。
葬儀業界のことを理解していない、リスティング広告運用に特化したWEB広告会社が葬儀社様に「リスティング広告を運用しませんか?」と提案をしているようですが、リアルの葬儀社を選ぶ消費者心理がわからなければ費用対効果がなく、言い方は極端ですがムダなものになってしまいます。
そのような状況下の中、地域密着で葬儀を行っている葬儀社はどのようにWEBと向き合えばいいのでしょうか?
結論から申し上げますと、
この理由を解説します。
WEBで勝とうと考えると、リアルでの認知度が必要です。
折込チラシ、ラジオ広告、テレビCM、看板などの媒体を使って、お客様に名前を知って頂くようにしなければいけません。そうすることによって、あなたの会社名・式場名で検索する人(指名ワード)が増えます。
ただ、それだけではありません。「葬儀×地域名」などのビックワード(検索数が多く、検索ヒット数も多い語句)で、リスティング広告をクリックしたお客様が「あっ、この会社知っている!」となれば、サイトの滞在時間を伸ばすことができます。そうすることで、最終的に問い合わせに繋がる確率が高まります。
※問い合わせのことを、WEBマーケティング用語ではコンバージョンといいます。
ポータルサイトなど、葬儀紹介サイトは「低価格で様々な式場が使えること」をPRしていますが、実は家族葬プラン等に絞ってみてみると、そこまで低単価で打ち出していないことがわかります。
つまり、葬儀紹介サイトの価格と同等ないし、少し低価格の価格帯でも儲かるビジネスモデルを作り、打ち出すことが出来れば、また問い合わせ率を上げることが出来ます。
消費者にとって、「葬儀がいくらでできるのか?」が関心事としては大きく、価格訴求が目を引きやすいということがウェブマーケティングにおいても言えます。
そして、最も重要なことが、「質の高いWEBマーケティングが出来るかどうか」です。
リスティング広告のかけ方はもちろんのこと、キーワードごとに、自然検索(SEO)でどのページを上位表示させるのか。そのためにどのような仕掛けを行うのか、など細かく設定していく必要があります。
ここをうまくはめることが出来れば、リアル認知度×ビジネスモデルの組み合わせが出来ていれば、更なる反響をとることができ、ウェブ集客の成功に近づきます。
つまり、WEBマーケティングと言っても、ただ、ホームページ制作をする、WEB広告を掛ける、それだけで成果が出る、というわけではありません。
リアルな葬儀の販促戦略と掛け合わせて実行していくことが必要となります。
▼あわせて読みたい
葬儀社が取り組むべき「MEO」|ポータルサイトにはできないWeb集客方法
▼葬祭業向けホームページ制作のご相談も受け付けております
ここまでは、ホームページ制作をする前に考えておきたい「ウェブマーケティングの戦略」について、多くのHP制作ディレクションを手がけてきた船井総研の視点でお伝えいたしましたが、「じゃあ実際どんなホームページを作ればよいの?」ということをここではお伝えしたいと思います。
大きく3つのポイントがあります。
…とカタカナばかりですね。簡単に言い直すと、
こういうことです。それぞれ解説いたします。
葬祭業でのホームページ制作の際に重要なポイント、1つ目は「スマホファースト」です。
葬祭業のホームページのメインターゲットは50歳以上になりますが、ある調査によると、2017年から2018年の一年間で、年代別のスマホ利用者数の伸び率が最も高かったのは50歳以上であり、それにともなって最もスマホの利用者数が多いのは50歳以上の層になりました。また50歳以上の1日のスマホの平均利用時間は3時間14分と、3時間11分の35歳~49歳の年齢層よりも長くスマホを利用しています。
では実際はどうでしょう。
スマホからのアクセスが全体の半分以上、という葬儀社のホームページは、船井総研がご支援している葬儀社様のホームページ全体の9割以上にものぼります。
タブレットを含むモバイル端末からの流入でみますと70%以上という葬儀社のホームページは決してめずらしくありません。
そして成果が出ているホームページほど、スマホユーザーからのアクセス割合が高いです。
これは在宅が多くなっている今でも大きく変わりがありません。葬儀を今必要としている緊急性の高い「今すぐ客」にとって、スマホの方が、いつでもどこでも探すことができるので、わざわざパソコンを立ち上げなければならないような手間はかかりません。またすぐに電話もかけられます。
どの業界にも言えることですが、「ホームページ」というと、どうしてもパソコンで見る事を前提して、イメージしてしまいます。しかしそのホームページを実際にご覧になっているのはほとんどの人がスマホです。
極端に言えばパソコンの見栄えが美しくなくてもスマホで見やすい、使いやすければOKなのです。
新規にホームページを制作する際にも、改めてリニューアルをする際にも、現在において大事なことはスマホファーストなホームページになっているか、です。
Web広告に費用をかけて、いくら人を集めても中身が見にくい、使いづらい、だと選ばれません。
また、スマホファーストなホームページになっているかどうかはGoogleやYahoo!の検索結果の上位に表示させるSEOにも影響を与えます。
2020年3月31日のGoogle社の公式ブログによると、9月からすべてのサイトが「モバイル ファースト インデックス登録」に移行がされるとのことです。
これはつまり、完全にスマホサイトを中心にSEOの検索順位が決まるということになります。またサイトをスマホに対応させるにも様々な方法がありますが、Google社はレスポンシブウェブデザイン(画面幅によってレイアウトが切り替わるサイト)を推奨しています。
ホームページは集客をする、売上を上げるのが最大の目的です。ただ見栄えが良いだけのホームページでは決して売れません。時流に合わせた仕組み=スマホファーストなホームページであるべきなのです。
葬祭業でのホームページ制作の際に重要なポイント、2つ目は「ユーザーファースト」です。
言い換えるなら、「使用する人に使いやすいホームページを作りましょう」ということです。
我々のお付き合いのある葬儀社様のデータでは、殆どの方が、お問い合わせをする前に
・トップページ
・葬儀プランページ
・葬儀式場ページ
を見ていることを把握しております。
トップページに関しては、
プランページに関しては、「プランの中に含まれているものがしっかり記載されているか」や「金額に見合った祭壇の写真を掲載されているか」がカギになります。
式場ページでは、「競合他社に比べて魅力的な式場写真を掲載できているか」「写真を複数掲載し、式場の中を見せているか」が重要です。
加えて、ホームページ全体で意識したい「ユーザーファースト」の例として、
・ホームページ訪問者にとって文字が読みやすいか(パソコンはもちろん、スマホでも)
・ホームページの画像が粗い・ぼやけているなど、読み取れないものになっていないか
・スマホからすぐに電話したいと思ったときに、電話できるボタンが分かりやすい位置に配置されているか
・ホームページの表示速度は遅くないか
・よく見られるページは読みやすいか、そこから問い合わせの導線ができているか
・問い合わせフォーム(資料請求フォーム含む)はストレスなく入力できるか
・(多店舗展開の場合)各地域ごとでページが集約されているか
などなど、挙げていくときりがないですが、ホームページ制作を一度完了してしまうと、上記のようなことを修正するときに費用が発生するなど、損をしてしまう可能性が高いため、必ず制作時にチェックしましょう。
▼あわせて読みたい
【葬儀社向け】資料請求が2倍に上がるEFO施策とは?
ホームページを最強の営業ツールに更新しましょう!
※ホームページリニューアルを検討の方向け
葬祭業でのホームページ制作の際に重要なポイント、3つ目は「コンテンツマーケティングに最適化されていること」です。
コンテンツマーケティングとは、コラム記事を書いて、自然検索経由でWEBへ集客する方法です。
葬儀社をお探しの方に対し価値のあるコンテンツを発信することで、新規のお客様を獲得することができます。
コラムを書くうえで、以下のことを注意しましょう。
・商圏範囲内で葬儀を考えている人が検索しそうなキーワードを選定する
・読む人にとって有益な情報を1500文字~2000文字程度で書く
最近では、「葬儀を安くしたい」と考える人が多くいらっしゃいます。そのため、「地域名 葬儀 安い」と検索するお客様が増加していると推測ができます。
その場合、投稿する記事名の内容は、「〇〇市で葬儀の費用を安くするコツとは?」や「〇〇市において葬儀の費用が安くなる直葬式とは?」といった記事は、多くの人をホームページに集めることが期待できます。
より詳しいコンテンツマーケティングにおけるコラム記事の作成方法は、【関連資料】葬儀社が集客アップのために行うWeb施策「コンテンツSEO」とは?をご覧いただければと思います。
▼あわせて読みたい
葬儀社が集客アップのために行うWeb施策「コンテンツSEO」とは?
このような「コンテンツマーケティング」をすることがスムーズにできるようなホームページ制作をしていく必要があります。
例えば、ブログ的機能として「新着情報」だけが更新できるホームページは「コンテンツマーケティングに向いている」とはいえません。
どういうホームページが「コンテンツマーケティングに最適化されているか」というと、
・「葬儀コラム」「葬儀の豆知識」のような、「新着情報」とは異なる打ち出しで投稿ができる
・トップページにも独自の更新情報が掲載される場所が設けられている
・さらにそのコンテンツ自体に親子関係が作れる
などがチェックポイントとなります。
上記以外にも、下記のような要素をホームページに盛り込めるか、必ず確認しましょう。
・ディレクトリ構造(親子関係)が修正できる
・SSL認証の対応をされたホームページが作れる(=セキュリティ上安全なホームページが作れる)
▼葬祭業向けホームページ制作のご相談も受け付けております
ここまで「反響を獲得できるホームページの作り方」をご紹介させていただきました。
もう1点、ホームページを制作・リニューアルするにおいて重要なポイントが「制作会社選び」です。
ホームページリニューアルをご依頼される際、
葬儀社様が
「地元の付き合い先の制作会社にお願いしようと思ってます。」
ということをよく仰られます。
反響を獲得するためには知識、技術、体制が整っている制作会社に依頼することをおすすめします。
まずはお付き合いのある制作会社に
・ホームページを通してどのような結果を得たいか
・結果を得るためにこういうこと(※下記チェックポイント参照)をしていきたいが可能か
を確認してみましょう。
少しでも「うちの会社では難しい」、と仰られる場合には、
お付き合いをする制作会社の見直しが必要かもしれません。
では結果を出すためのサイトリニューアルをするために、
制作会社に求められる知識や技術はどのような物か。
下記のチェックリストをご参照ください。
☑SEOを考慮したサイト制作(自社の商圏に合わせたサイト構成の提案、全ページのメタ情報の調整・提案)を行う
☑レスポンシブデザインを考慮したサイト構築を行う
☑最新のEFO情報を取り込んだフォーう構築を行う
☑サイト運用状況を把握するためのサービス(Googleタグマネージャー、Googleアナリティクス、サーチコンソール)を設置する
☑サイトリニューアル後も、定期的に修正対応をしやすい契約形態を取ることができる
上記の内容が叶えられる制作会社であれば、
おおむね順調にリニューアルを進める事ができます。
お付き合い先がある葬儀社様では上記の内容を確認いただくことがおすすめです。
また、リニューアルを機に新しい制作会社を探したい、という葬儀社様は、
おすすめの制作会社をご紹介いたしますのでお気軽にご相談ください。
船井総合研究所では、これまで累計50件以上の葬儀社のホームページ制作やWebマーケティングの支援実績がございます。
当社がホームページ制作、Webマーケティング支援を行わせていただいた葬儀社様で、業績アップにつながった事例がございます。
月間施行件数30件の葬儀社が、5か月で自社HP経由の施行件数が1.9倍に!
Webマーケティングを取り組み3か月で月の売上が210万円UP!
自社HP経由の問い合わせが、2か月で2.6倍に!)
上記に限らず、多くの実績がございます。
・ホームページ制作を検討しており、具体的に話を聞いてほしい
・ホームページ制作を通じた業績アップの事例をもっと知りたい
・自社のホームページ制作はどうすればよいのか知りたい
このようなことを少しでも思った葬儀社様は、まずはホームページ制作の無料相談をご利用ください。
船井総合研究所の葬儀社専門のホームページ制作経験豊富なコンサルタントと直接個別でご相談いただく事ができます。もちろん、貴社がご相談いただいたことが他の会社様に知られることはございませんのでご安心ください。