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コンサルタントコラム

【葬祭業向け】5名の葬儀でも平均単価130万円のディレクターを育成できる!生成AI活用事例

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先日配信したコラムでは、育成×生成AI、という観点で育成における課題とその対策としても生成AI活用についてお伝えしました。
今回は育成における生成AI活用について、愛知県豊田市の株式会社FUNE様で取り組まれている実際のAI活用事例をもとに、より詳細にお伝えいたします。

株式会社FUNE様は豊田市、みよし市、東郷町を中心に計12式場を展開されている葬儀社様で、参列者5名の家族葬でも全社の平均単価が130万円以上となっています。

誰か一人ではなく、全社で130万円の平均単価を実現した人財育成について、FUNE様がどのように生成AIを活用されているかを詳しくお伝えします。

生成AIを活用して、営業力を分析する

FUNE様では、生成AIを葬儀業界の営業現場にいち早く導入しています。目的は単なる業務効率化ではなく、「打ち合わせや事前相談の質」を高めるための仕組みづくり。AIを活用して、スタッフ一人ひとりの営業トークを分析し、改善につなげています。

具体的には、事前相談や葬儀打ち合わせなどの営業場面を録音し、その音声データをAIに読み込ませて分析を行います。AIによる分析にあたって、単にAIに「良い」「悪い」を判断させるのではなく、FUNE様のノウハウを基準化し、AIに覚えさせることで自社のノウハウを基準として分析することが可能になります。

この採点基準は、「単価」と「施行品質」という二つの観点から設計されました。単価の観点では、どのようなトークが提案につながるか、どの表現が成約率を高めるかを分析。一方の施行品質では、打ち合わせの中でお客様の想いをどれだけ正確に引き出し、式全体の満足度に反映できるかを基準化しました。また、これを作る過程で、改めて社内全体でトーク内容の整理と棚卸しを行い、共通の「話すべきポイント」が明確化されました。

AIにはこの基準を学習させ、録音を文字起こししたデータをもとに自動採点させます。採点結果は非常にシンプルで、各項目が「〇」または「✕」で表示されます。✕の箇所は「なぜそう評価されたのか」を確認できるため、スタッフはその部分をどのように改善すれば〇になるかを自分で考え、トークを修正していきます。こうした仕組みによって、これまで個人差の大きかった営業トークが次第に統一され、社全体で安定した提案力が身につきつつあります。

さらに、このAI分析は新人教育にも大きな効果を発揮しています。新人スタッフのトークを自動採点することで、経験の浅い段階でも具体的な改善点を数値として把握できるようになりました。教育担当者は感覚ではなくデータをもとに指導できるため、育成スピードも従来の半分以下まで向上しています。

生成AIにデビューまでのチェック機能を代替する

FUNE様では、打ち合わせ分析だけでなく、「デビューまでの基礎力育成」にも生成AIを積極的に活用しています。その中心となっているのが、ChatGPTの音声会話機能を使った“AIロープレ”です。従来のように先輩スタッフを相手に練習するのではなく、生成AIが相手役を務めることで、いつでもどこでも一人でロールプレイングが可能になりました。

このAIロープレでは、実際の相談場面を想定した会話を行い、その結果に対してAIが即座にフィードバックを返します。単に「良かった・悪かった」といった表面的な評価ではなく、発言ごとに「相手の感情がどのように動いたか」という心理的な分析を行い、共感の伝わり方やトークの説得力を可視化します。これにより、新人スタッフ自身が「どの言葉でお客様の心が動いたのか」を客観的に理解できるようになっています。

さらに、先ほど紹介した採点AIも組み合わせ、話すべき内容がしっかりと網羅されているかを同時に確認。心理面と内容面の両方から自分のトークを見直せるため、学習効率が飛躍的に向上しています。

このようにFUNE様では、AIによる採点とAIロープレの二軸で新人育成を体系化。これまで属人的になりがちだった「営業トークの習得」を、誰もが同じレベルで再現できる教育プロセスへと変えています。人とAIが互いの強みを生かし合う、新しい人材育成の形がここに生まれています。

次回は株式会社FUNE様の取り組み事例をご紹介

これまでお伝えした内容を改めてまとめると、FUNE様では、生成AIを活用して葬儀の打ち合わせや事前相談を分析し、トークの質を数値化・改善する仕組みを整えています。AI採点で内容の抜けを可視化し、統一した接客力を育成。また、ChatGPTの音声機能を使ったAIロープレでは、一人でも実践的な練習が可能となり、心理面や話し方の精度をAIがフィードバック。感覚だけに頼らない育成で、誰もが高品質な対応を実現できる環境を構築しています。
このように、育成方面における生成AI活用に成功されている一方で、すぐに従業員が受け入れ、生成AIの活用が始まったわけではありません。
実際に、生成AIの導入を検討されている他の葬儀社様でも、従業員への導入であきらめてしまう場合が非常に多い傾向にあります。

次回は、FUNE様がどのように導入を進め、現場でどのような変化が生まれたのか――リアルな取り組みを通して、生成AIの導入に向けた取り組みについてお伝えします。

さらに今回は、FUNE様をゲストにお迎えし、「生成AI活用による育成改革」をテーマにした特別セミナーもご用意しました。本日ご紹介した成功事例についても直接お聞きいただける貴重な機会です。ぜひ一度ご覧ください。

【葬儀社向け】生成AIを活用したディレクター育成のしくみ

育成時間を半分以下にしてもエースディレクターが育つ仕組みを徹底解説!

【開催情報】
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開催日程  2025年12月5日(金)10:00~12:30
開催場所  TKP東京駅カンファレンスセンター
東京都中央区八重洲1-8-16
新槇町ビル1~3F/8F/10F~12F(事務所:11F)
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詳細はバナーよりご確認ください

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