最近、葬儀社様とお話しするたびに、「船井さん、効果のあるイベントは何かありますか…?」とご相談をいただくことが増えています。確かに葬儀会館も増加しており、かつては珍しかった「ガラポン抽選会」や「人形供養祭」も、年々集客数が減少傾向にあります。
ある地域では、4日に1回のペースでどこかの会館で人形供養祭が開催されており、「地域の人形が無くなるのでは?」と心配になるほどでした。今回は、イベント集客にお悩みの方へ向け、実際の集客事例をご紹介します。
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スーパーなど人が集まる場所にブースを設け、ご連絡先を書いていただくとガラポン抽選に参加できるシンプルなイベントです。ある葬儀社では、この3時間の短時間営業で10組もの入会につなげました。
成功のポイントは、抽選チケットと一緒に「次回来館時にさらに粗品をプレゼントする」ことと、ご連絡先をいただいた方への徹底した追客です。当日の入会はわずか2組でしたが、後日8組が入会に至りました。店頭営業の際は、「来館を促す」ことに注力するのが重要です。さらに、社員1名とパート1名の計2名で対応可能で、人員も少なく、短時間で実施できる点も魅力です。
ある葬儀社では、提携業者のご厚意で通常より安価に提供する「朝市」を定期開催していましたが、回を重ねるごとにリピーター化が進み、40組の来館はあるもののほとんどが既存会員でした。
従来は折り込みチラシのみで集客していましたが、折り込みをやめ、郵便局の「タウンプラス」サービスに切り替えました。
タウンプラスは郵便番号を指定すると、そのエリア内の世帯に郵便局が配布するサービスです。
折り込みは毎回2万部でしたが、タウンプラスは1万部に削減し、会員が少ないエリアに限定して配布しました。その結果、過去最高の27名の新規入会を獲得。新聞購読率の低下に伴い、特定エリアへの確実な全戸配布が重要なポイントであることがわかります。
ゲートボール大会を主催した葬儀社では、多くの参加者を入会につなげることができました。ポイントは以下の通りです。
1.予約制にして事前に名簿を取得し、入会用紙を不要にしたこと
2.会員は無料、一般は1,000円の参加料に対し、入会金も1,000円に設定したこと
3.受付時にその場で入会の同意を得て即時入会としたこと
入会後は定期的に会報誌を送るなどして、入会したことを思い出してもらう仕組みを作っています。その結果、参加者のうち1年以内に3名程度が施行に繋がっています。
コロナ禍以降、なかなかイベント開催に踏み切れない葬儀社様や、集客にお困りの葬儀社様は、ぜひ今回の事例を参考にしてみてください。
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