いつも葬儀経営.comをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回からコラムを執筆させていただくことになりました、船井総研の村田と申します。
主にHP改善のポイントや、Webマーケティング、SNSマーケティングについてお伝えさせていただきたいと思います。
今回は「今すぐ確認すべきGoogleアナリティクスの機能」をテーマにお話させていただきます。
Googleアナリティクスとは、
「Webサイトにどのくらいのユーザーが入ってきているか」
「どのようなページがよく閲覧されているか」
などを知ることができる、無料のアクセス解析ツールで、導入されている葬儀社様もいらっしゃるのではないかと思います。
実際には
「入れてみたはいいが何を見ればいいのかわからない」
「この情報からどのようにサイト改善に繋げればいいのかわからない」
と感じられているのではないでしょうか。
Googleアナリティクスで今すぐ確認すべき機能は1つ、
「ユーザーエクスプローラー」です。
ユーザーエクスプローラーでは下記のような情報を見ることができます。
自社ページに流入したユーザーがいつ、どのページを、どの順番で、どれくらいの時間をかけて閲覧されているか、
またそのユーザーがパソコンで見ているか、スマートフォンで見ているか、
自然検索で流入したのか、有料広告で流入したのか、
など定性的なデータを見ることができます。
今すぐ確認すべき理由は3つ、
①資料請求などお問い合わせフォームの送信に至ったお客様の行動履歴を見ることができる
②事前相談の際、目に見えないお客様のサイト上での行動履歴=気になっていることを事前に知ることができ、それをもとに話ができる
③将来的に上記の行動履歴が見れなくなる可能性が高い
からです。
①資料請求などお問い合わせフォームの送信に至ったお客様の行動履歴を見ることができる
お問い合わせに至ったお客様がよく閲覧しているページや、
問い合わせ直前に見ているページは、
「問い合わせに繋がりやすいページ」として強化をしていく必要があります。
お客様が問い合わせをしやすいように、
・資料請求や会員登録フォームへの誘導バナーを設置する
・お客様が求めている情報をより充実させる
ことで問い合わせ数を増やすことに繋がります。
問い合わせに至ったユーザー=成功事例 です。
まずは成功事例からHPの改善を検討することをおすすめいたします。
②事前相談の際、目に見えないお客様のサイト上での行動履歴=気になっていることを事前に知ることができ、それをもとに話ができる
また①の行動履歴はお客様が何に気になっているかを知ることができます。
例えば、事前相談のお問い合わせまでに、
「A式場のページ」と「家族葬プランのページ」と「一日葬プランのページ」を見て、
お問い合わせをしたとします。
その場合はお客様はA式場のエリアで葬儀を検討しているけれど、
まだ家族葬か一日葬か迷われているのではないかということがわかります。
であれば事前相談までに、
お客様にA式場の詳細が分かる資料と、
家族葬と一日葬を比較しやすい資料を準備しておくと、
お客様に説明しやすくなるのではないでしょうか。
どの式場の、どのプランページを見ているかを事前に知っているだけでも、
お客様にどのようなご提案をするかを検討しておくことができます。
③将来的に上記の行動履歴が見れなくなる可能性が高い
最後に今すぐ確認すべき理由の3つ目ですが、
今回お伝えさせていただいているユーザーエクスプローラーは、
近い将来詳細な行動履歴が見れなくなる可能性が高くなっています。
2020年10月にGoogleアナリティクスは大幅にアップデートされ、
「GA4」というバージョンが公開されました。
このバージョンの大きな特徴は「ユーザーのプライバシーを守る設計」であるというところです。
そのためユーザーがどのページをどれだけ見ているか、
詳細な情報をユーザーエクスプローラーでは見ることができなくなります。
既にGA4が実装されているページでは行動履歴を見れなくなっています。
そのためまだ実装されていない葬儀社様は、
今のうちに自社サイトで問い合わせに至っているユーザーの行動履歴を今すぐ見ておくことをおすすめいたします。
またGA4では現在のページの状況から未来を予測することができるようになっています。
例えば直近1か月にサイトに訪問したお客様が、
今後お問い合わせに至る確率をGoogleのAIが予測します。
しかしあくまで未来の予測のため、
現在のお客様の実際の行動を知ることはできません。
今の時点でGA4に完全移行する必要はないかと思います。
以上が今すぐ確認すべきGoogleアナリティクスの機能をご説明させていただきました。
まとめますと、
■Googleアナリティクスを入れている葬儀社様は「ユーザーエクスプローラー」を今すぐ確認する
その理由は
■お問い合わせに至ったお客様の行動履歴からHPの改善を検討できる
■事前相談の際、目に見えないお客様のサイト上での行動履歴=気になっていることを事前に知ることができ、それをもとに話ができる
■しかし近い将来行動履歴が見れなくなる可能性が高い
ためです。
定量的なデータ(サイトに来た人の数や見られたページ数)を確認することに加え、定性的なデータ(ユーザー一人ひとりの行動)からHP改善に繋げられるよう、ぜひ一度ご覧いただいてみてはいかがでしょうか。
ユーザーエクスプローラーをどのように見るか、
どのように読み取れば良いかご不明な葬儀社様はぜひ一度ご相談ください。
お読みいただき誠にありがとうございました。