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コンサルタントコラム

葬儀社が単価アップするために行う見積もり時の小技とは?

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こんにちは。今号のコラムでは「見積時に単価アップする小技【顧客属性に基づいた提案を行う】」というテーマでお送りさせていただきます。

 

先日、ある葬儀社さんと打ち合わせを行っていると面白い話をお聞きしました。それはタイトル通りの見積もり時に単価アップできる方法。驚きなのは決して大層な流れではなく、ツールだけでできる簡単なご提案でした。さてどんなツールなのでしょうか?

 

そのツールには5つのプランが書いてあります。数の大小あれど、ここまでは通常の葬儀社さんでも取り組まれている通り。かの葬儀社さんはここからが違いました。大きな違いは、一番受注したい中央のプランがさらに2つの祭壇に分かれていること。皆さん、疑問に思うでしょう。なぜ同じプランなのに2つの祭壇があるのか、と。この理由がタイトルの「顧客属性をより細分化した提案を行う」ことにつながっています。

 

さてお待たせしました。その理由は、男性に特に人気のプランと女性に特に人気のプランに分けていらっしゃるからだそうです。そうするとどのように単価アップにつながりやすくなるのか?提案方法はそのまま、上から順にプランを提案していきます。そして2つの祭壇写真に分かれたプランのところで、「男性(女性)だとこちらの祭壇をよくお選びいただいています。」と提案するだけです。

 

なぜこのようなことが起きるのでしょうか?それは心理学でいわれる「カテゴリー化とステレオタイプ的な行動」の原理にあります。カテゴリー化とは自身の所属している属性を明確にすることです。この場合、「男性(女性)」という属性に入れてあげるのがカテゴリー化になります。その後、「〇〇ならこれ」という、型にはまった行動をするのが「ステレオタイプ的な行動」です。葬儀は人生で何度も経験するものではありません。つまりどれがいいか決めづらいものです。自身の属性を細分化して提案することで、その属性の行動に従おうとします。その結果、該当プランを選びやすくなるのです。

ただし、初めから「一番安いやつで」というお客様ですと話を聞いてくれない可能性が高い。その場合は、提案を行う前になぜその一番安いやつなのかということを探りましょう。そしてお世話になった昔の話を引き出し、「お世話になっていたということですし、せっかくだから〇〇様のお気持ち分お花をあげませんか?」などと「一番安いやつ」という先入観から抜け出させなければなりません。このようにまずは話を聞いてもらう体制を作る必要があります。

 

ぜひ皆様も顧客属性を意識して提案してみてくださいね。

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船井総合研究所|赤荻透

チームリーダー
赤荻透

北は青森から南は福岡までの葬儀社ご支援実績。特に東北や関東から中部エリアのご支援先が多く、ご支援先の規模は年間施行件数60件の葬儀社から1200件の葬儀社まで。
ご支援は、他社事例をご提案させていただきながら会議にて行うことを決定。実行するために業務内容や優先業務を整理し、スタッフのご意見もいただきながら進めていくスタイル。小さな成功体験を積み重ねながら、自発的に営業を行えるような組織づくりに定評がある。

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