「寺院経営」と聞くと、難しい、そこを考えすぎるのはよくないと感じる方もいるかもしれません。
しかし、寺院も社会の一員として、持続可能な経営を目指すことは非常に重要です。
ここでは、寺院経営を考える上で、住職がまずやるべき3つのシンプルな行動を事例と共にご紹介します。
まず、ご自坊の現状を「見える化」しましょう。
①財務状況の把握
収入源(檀家からの護持会費、葬儀・法要の布施、永代供養料など)、支出(修繕費、人件費、光熱費など)を正確に把握することで次のアクションを決めることができます。
②檀家・信徒のリスト化
檀家数、世代構成、法事・法要の頻度などを整理します。世の中でいう顧客管理を紙ではなく、跡継ぎなどが経営しやすい状況にしておくことが重要です。
③イベント・行事の棚卸し
年間の行事やイベントを振り返り、参加者数や参加者の声などを記録します。なんとなく毎年の行事が行われているところから、改善点などを洗い出します。
こうした現状の「見える化」をすることで、課題や改善点が見えてきます。
情報発信を行っていないお寺様は非常に多くなっています。檀家様だけではなく、地域の方にも寺院経営の実態を知ってもらうことが大切です。
①ホームページやSNSの活用
寺院の歴史や年中行事、法話の内容などを発信しましょう。朝の勤行などをLIVE配信しているご住職などもいらっしゃいます。
②メルマガや寺報の定期配信
檀家やご縁のある方々へ、寺院の近況や住職の思いを伝えることで、関係性を深めることができます。会員制度を構築し、明確に檀家や永代供養墓購入者との差別化を改めてしているケースも増えています。
寺院が苦手とする20代や30代へのマーケティングにおいては、デジタルツールは欠かせません。行事の様子をストーリーで投稿する、YouTubeで挨拶動画を作成しているお寺などもあります。
寺院経営は、ご住職が一人で抱え込むものではありません。
また同一宗派の集まりだけや地域の仏教会にいけば解決するものでもありません。
以前は檀家総代会がこの「外部」の役割を担っていましたが、高齢化などを要因として、機能しにくくなってきているお寺も多いです。
①専門家への相談
弁護士、税理士、経営コンサルタントなど、外部の専門家へ相談することで、客観的な視点からアドバイスを得られます。自坊がやっていることが間違っていないかを確認できます。
②他の寺院との情報交換
同じ課題を抱える他の住職と交流し、成功事例や失敗談を共有することで、新たなヒントが見つかるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。まずはこの3つのシンプルな行動から、自坊の未来について考えてみてはいかがでしょうか。
自坊の「強み」と「課題」を理解し、その魅力を外へ発信し、必要なときには他者の助けを借りる。この行動の積み重ねが、持続可能な寺院経営への第一歩となります。
当社には特に②に該当する同じ課題を抱える住職との交流が可能な「寺院経営研究会」を主宰しております。
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