あっという間に2月。節分・立春という季節の区切りもすぎ、これからはあたたかくなる…はずなのですが、やはり寒い時期が続きます。みなさま、体調は崩されておりませんでしょうか?
さて、今回は「檀信徒様から喜ばれる寺院作りにつながる3つの取り組みとは?」をテーマに、今週から3回に分けて、コラムをお届けいたします。
早速ですが、「檀信徒様から喜ばれる寺院作りにつながる3つの取り組み」を発表します!
1、寺報・行事などのつながりを体感できる取り組み
2、檀信徒制度・護持会制度のような会員制度
3、日常のやりとりや法務など、寺院での応対
これら3つの取り組みを聞いて、「そんなこと、うちでもやっているよ!」とお思いになった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、こういった取り組みをしていただいている一方で、成果につながっていない、という方もいらっしゃいました。
では、「檀信徒から喜ばれるお寺様」は、同じ取り組みでも、どのようなことで差がつくのでしょうか?
今回は「1、寺報・行事などのつながりを体感できる取り組み」について解説いたします。
貴山では、「寺報」を定期的に配信されておりますでしょうか?
実は、「寺報」のようなお便りが手元に届くことで、檀信徒様の「菩提寺に対する満足度」が高まっている、また満足度が高いお寺様とはお付き合いを続けたい、という方が多い、ということがデータで把握されております。
「仏教に関する実態把握調査(2020年度)」(公益財団法人全日本仏教会、大和証券株式会社)によると、菩提寺に対する満足度は、「コロナ禍に入ってから連絡があった寺院様」に対してはアンケート回答者の61.4%、「連絡がなかった寺院様」に対しては30.1%と、30%近くの差が生まれております。
加えて、「菩提寺と今までと変わらずお付き合いを続けたいか」という質問に対して、満足度が高い人では80%以上の人が「お付き合いを続けたい」と答えている一方、満足度が低い人が「お付き合いを続けたい」と答えた割合が25%に減ります。
上記をとってみても、寺報のような、その「ご一報」が、檀信徒様に喜ばれる取り組みといえるでしょう。
また、コロナ禍でなかなか厳しい部分もありますが、リアルでの行事開催を続けているお寺様では、長期的に檀信徒数が増えている傾向にあります。もちろん、「檀信徒」にこだわる必要はなく、寺院に何かかしらの形でかかわりを持つ、その先にご法務や永代供養などにつながる、ということが増えているのです。
とある寺院様では、お寺を「地域で何か新しいことをしたい」「イベント企画をしたい」と考えている方に向けて、「お寺でイベントを開催してみませんか?」と持ち掛けて、実際にその方に開催をしていただくことを、5年前から積極的に発信して実行しております。
こちらのお寺様での行事は、延べ企画数が100件を超えており、企画に参加した人がさらに企画を持ってくる、その企画をした人がさらに人を呼び込む、という好循環を実現しております。さらに、これまでお寺にあまり訪れたことがない既存の檀信徒様がお寺に来るきっかけにもなっているそうです。
住職としては、「企画自体の数」よりも「企画をする人の数」を意識されており、行事開催時には参加者にコミュニケーションをとって、企画の種を聞き出しているとのことでした。
これら「かかわりのある方」が増えていく中で、次に考えていきたいのは「かかわりのある方を、寺院様の会員になっていただく」という流れです。一方で、ここが一番難しいと感じられている方が多いかと存じます。
ではなぜ「会員になっていただくこと」が「難しい」のでしょうか?
それは、「既存ある檀信徒会や護持会が、求めるニーズに合致していない」ということにあると考えられます。実際、求められる「ニーズに合致している」寺院様では、檀信徒会や護持会の会員数が増加しております。
これらの理由と成功事例解説につきましては、来週配信のコラムでお伝えいたします!
このたび、上記の取り組みのことが学べるセミナーを開催!本来「樹木葬セミナー」と銘打っておりますが、実は本セミナーのもう一つのテーマが「寺院と檀信徒様との良い関係性作り」。寺院様の護持発展を第一に考えると、「樹木葬」で新たにかかわった方にたいして、次は「良い関係性作り」が必要と、我々は考えております。
3月に開催日程をご用意いたしましたので、ご興味のある方は、お早めにお申し込みください!
https://www.funaisoken.co.jp/form/consulting
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