2018年1月11日更新
(2017年8月FAXバックナンバーコラムより)
こんにちは。エンディングビジネスコンサルティングチームの赤荻です。
今月号では「ネット広告の採算をあわせるには」
という内容をお伝えしたいと思います。
紹介サイトの普及により、自社サイトでネット広告を出しても
アクセスが増やすのが難しくなってきた葬儀業界。
紹介サイトに登録したくないという葬儀社や、
紹介手数料を広告宣伝費として捉え
積極的に登録する葬儀社もいらっしゃいます。
さらに自社で広告を出している葬儀社もございます。
今回はこの自社で広告を出した場合に
フォーカスしたお話をしたいと思います。
さて自社でネット広告を出した場合、
一番問題になるのが1件あたりの獲得コストです。
それは1件の受注を発生させるためにいくら使うのかということ。
あるお付き合い先では月50万円を広告費として出しているのに、
施行依頼が1件というところもございました。
それでは全く利益が出ないため、ネット広告から撤退していきます。
ではネットから件数を獲得し、さらに採算もあわせるには
何をすべきなのでしょうか。
それはSEO対策とリマーケティング広告です。
SEO対策とは検索したときに、その結果を上に表示させるための対策です。
リマーケティング広告は一度ホームページを訪れた人だけに、
別のサイトにて自社の広告を出すことができる広告です。
SEO対策は、特に最近Googleが更新頻度や地域性を
重要視する傾向にあるため、
自社で行ってもある程度上位表示させることが出来ます。
そのため、継続できれば大きな効果を生みやすくなっています。
あるご支援先では地元の情報発信や
各種イベント情報、お葬式の豆知識などを、
競合を分析しながらキーワードを選定しながら更新し続けることで
「葬儀+(地名)」検索すると1位に表示されるようになりました。
その結果、月間1,500のアクセスから資料請求が
月に15件ほど入ってくるようになりました。
驚くことに、ここまで広告にお金をかけることなく増やしています。
自社でSEO対策を行うために重要な点は、
(1)検索回数調査
(2)競合分析
(3)更新頻度
の3つにわかれます。
(1)検索回数調査は、そもそもネットに
力を入れるべきなのかという点を調べます。
上位に表示しても検索する人が少なければ意味がありません。
次に競合分析は、上位表示させるために
どんな内容の記事を書けば良いのかということを調査します。
Google対策ならGoogleが上位に表示しているものには
それなりの理由があるはずなので、
1~5位程度の競合の記事内容を見ながらコンテンツを決めていきます。
(3)更新頻度は少なくとも週に1回、できれば毎日。
今ではGoogleの検索結果に最終更新日が入ってくるようになりました。
この3つのポイントを押さえることで
自社でもSEO対策ができるようになります。
次回はリマーケティング広告についてお伝えしますので乞うご期待ください。
2017年6月23日更新
(2017年4月FAXバックナンバーコラムより)
こんにちは。
赤荻です。
4月に入り暖かくなってまいりました。
繁忙期も一段落し、その1、2月の忙しさから
3月は手が空いてしまう葬儀社様が多かったように思います。
それには2つの理由があって、一般的な一つ目は施行以外の業務について、
何をしていいかわからないということです。
1月のセミナーでお話いただいた桜田造花店様も、
施行以外の仕事は何をしていいかわからないというところからのスタートでした。
しかし今では、施行がないときのほうが忙しいくらい、仕事があります。
もちろん施行ではないため、直接売上につながる仕事ではないですが、
将来的な売上を作るような動きができています。
それが繁忙期に件数として反映してくるという流れです。
もう一つの理由は、忙しかったときをこなすことで
キャパシティが上がったことによります。
忙しさに徐々に慣れてくると、こなせる件数も増えてくるものです。
さて今号では「家族葬専用式場×ネット」の相性がGOOD!
ということをお伝えさせていただきます。
以前より、ランディングページについては様々にお伝えさせていただきました。
今すぐ客へ受注の問い合わせを狙いに行くのがランディングページの仕事です。
そしてさらなる強化策として、家族葬ブランドによる自社サイト展開があります。
この展開は広告に頼るのではなく、自社で検索結果上位を狙いに行く点で異なります。
シンプルに言えば、「式場の施設力をネットを通じて伝える」ということです。
あるお付き合い先では、家族葬ブランドと
既存の葬儀ブランドでそれぞれホームページを持たれています。
一昨年にそのホームページを改修し、家族葬ブランドは
式場のコンセプトを中心に写真で伝えるような見せ方にしました。
一方、既存ブランドはサービス力を中心に伝えるようなサイトとなっています。
さて1年間がたち、結果が大きく分かれるようになりました。
既存ブランドの方はやはりビジュアル的な差別化が難しく、
葬儀は購買頻度が低いものですから、本当に必要となるサービスがうまく伝わらず、
ネットからの受注件数もあまり変わりませんでした。
しかし、家族葬ブランドの方は改修のみで
今まで年間に1件受注があればよかったものが、
今では広告をかけずに月に1、2件入ってくるようになっています。
別のお付き合い先でも同じような結果が出ており、
家族葬ブランドをお持ちの葬儀社様には追い風となるような事例かと思います。
もちろん、式場の施設力と、その他価格比較やプランの見せ方なども
工夫が必要となりますが、それさえクリアできれば広告費をかけずに受注することができます。
さらに県外からの問い合わせも増えていることから、
実家近くで葬儀社を探している方にもアプローチできるようになると言えるでしょう。
家族葬式場の見せ方がポイントの中心となるため、
家族葬ブランドは必須ではありませんが、
近年家族葬式場を建てられた葬儀社様は
ネットもリニューアルしてみることをおすすめします。
ちなみに上記の葬儀社様では、大体50~70万円が
ホームページリニューアル費用としてかかりました。
これで毎月1~2件つまり12~24件獲得しているのですから、
1年間で見ても紹介サイトへの手数料と変わりません。
さらに初期投資だけであるため、継続して受注していくと
さらに1件あたりの獲得コストは落ちていきます。
ぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。
(ご質問は080-4601-8176 アカオギまで)
2017年6月02日更新
(2017年3月FAXバックナンバーコラムより)
こんにちは。赤荻です。
本日はご支援先で行っている
「ネットを活用した会葬者向けの訴求」について
執筆させていただきます。
葬儀業界では、事前相談で来店してもらうことが
一つの大きなテーマです。
端的に言えば、いかに来店してもらい、
自社の良い点を伝えることでもしものときに選んでもらえるか。
しかし最も労力を使うのがこの来店してもらうところです。
いかに事前相談の訴求を行っても限られる反響。
そこで葬儀社の一つの大きなテーマとなるのが
すでに来店してくれている会葬者という存在。
彼らに対して、いかに自社の良い点を伝えられるかどうかというのは
非常に悩まれるところだと思います。
実際、リーフレットやポケットティッシュをお渡ししている会社様もありますが、
多くの葬儀社様では会葬者へ宣伝みたいになるということから
なかなか難しい課題であるといえます。
そこでネットを活用して自社のお葬式を伝えるということを
やっていらっしゃる葬儀社様が有ります。
具体的に何をやっているかというと、
まず1家族様1ページを自社サイトから投稿できるようにします。
これはブログと似たような形式で行っておりますが、
ホームページ上にはURLを表示しないため、
そのURLを知っている方のみしかアクセスできません。
このURLを知る機会はお返し物に同封するお手紙に
QRコードを掲載して会葬者にお伝えいたします。
そうすると会葬に来た方のみしか
そのご家族様のURLを知ることができないという状況が生まれます。
こうして会葬に来た方だけにそのご家族様のページを伝えることができます。
ではなにを掲載されているかというと、
お葬式に使用したメモリアルコーナーの動画と
お葬式の風景のお写真を掲載されていらっしゃいます。
なぜこの2つかというと、会葬に来られた方に
「いいお葬式だった」と思っていただくことができたら、
その人はそれを伝えて認められたいという社会的欲求をみたそうとします。
別のコミュニティにいるとき、「そういえば」となれば
このページを使いながらご友人に紹介していただくことができるのです。
そうすることで自社のお葬式を拡散することができます。
今回の事例は、
(1)施行力が高い
(2)他社がやっていない取り組みをしている
(3)会葬者にアプローチできるビジュアル的な強みを持っている
葬儀社様にぜひおすすめしたいものです。
導入コストは10万円弱なので、ここから2件でも施行につながれば
1件あたりの獲得コストは折り込みチラシと変わらないでしょう。
イニシャルコストだけかかるため、その後はお金をかけずに件数が入ってきます。
リーフレットやポケットティッシュなどでの
会葬者へアプローチをためらっている方の悩みを解消する、
ひとつの大きな武器となりそうです。
2016年9月14日更新
こんにちは。フューネラルビジネスコンサルティングチームの赤荻です。
12月ももうすぐ終わりを迎え、来月からは新しい歳が始まります。今年の冬は暖冬といわれていましたが、低気圧が近づきようやく冬らしい寒さを迎えようとしています。
さて、今回は「ホームページから施行が入る葬儀社のポイント」という題でお伝えさせていただきます。
「施行が入らない」ことや「紹介サイトからしか施行依頼をもらえない」、このようなお悩みをよくお聞きします。それは「ホームページを運用しているかどうか」という点だけで解決できます。
≪ホームページの運用とは?≫
ホームページの運用とは、一言で言えばホームページの数字管理と更新をしているかどうかです。
数字管理とはGoogleアナリティクスなどの無料で提供されているアクセス解析ソフトを活用して、どのページが見られているかどうかをチェックすることです。まずは管理するところから、そして次はその数字を見て、これからの解決策を模索する。そのPDCAがまずひとつ大切です。以前にもお伝えしたとおり、数字を見てホームページの内容を変えていくことがひとつの肝となります。
そしてもうひとつ。更新をしているかどうかということがポイントです。更新とはブログの更新であったり、施行事例の更新であったり、お客様の声の更新であったり、自分たちで投稿してホームページに新しい内容を付け加えていくことです。更新を継続的に行えばいいのかわからないため、結局更新し続けている葬儀社は10%程度でしょう。正直な話めんどくさいのがこの更新の部分です。でも安心してください。どの会社もめんどくさいと思っているからこそ10%程度しか更新し続けている会社がないのです。だからこそこの更新の部分が大切になります。更新をし続けることによって (1)Googleからの評価が高くなる (2)お客様に自社の内容を知ってもらえる という大きな2点のメリットがあります。
ではどれくらいの頻度を目安に更新すればいいのか?更新頻度は少なくとも1週間に2回、できれば1日1回の更新を目標にしたいところです。また文章量は500字程度をまずはクリアできればOKです。最初は身近に起こった葬儀以外の部分でもかまいません。まずは「更新すること」が大切なのです。
検索連動型広告のクリック単価が高騰している今、問い合わせ率の向上はもちろん集客も費用のかからない方法を考えなければいけません。集客と問い合わせ率の向上を同時におこなえるのがこの更新作業なのです。これにより、異業種では1ヶ月間で50ページを追加したところアクセス数が前月比130%になった会社様もあります。率は一定であったので、もちろん問い合わせ数も増加しています。
みなさんもまずは自社サイトの更新機能を活用できるようになってからホームページのコンテンツ追加などを行ってみてはいかがでしょうか。実は無料でできることがそこにあるのです。
※ホームページの強化をご検討されている方は直接こちらへ<e-mail:t-akaogi@funaisoken.co.jp> 赤荻
2016年9月14日更新
皆様
こんばんは。大道です。
いつもブログをご愛読いただきまして誠にありがとうございます。
本日は【情報の整理整頓をしよう】というテーマでお話しいたします。
インターネットの普及により、多量の情報を扱うこととなった今。
葬儀業界の経営においても、情報量の差が業績の差になるといっても
過言ではないようになってきました。
そんな世の中ですから、葬祭業の経営者さんも各自多量の情報を得るための活動をされていることと思います。
しかし、勉強会に参加し、視察し、書籍を読み漁り、有料の情報を購入し・・・
と様々な情報収集活動を同じようにしていても、同じように業績が上がるわけではありません。
その理由は・・・
・社員のレベルが違うから・・・
・おかれている市場環境が違うから・・・
・競合が違うから・・・
といろいろだとは思います。
どれも確かに一つの要因かもしれませんが、
私が日々沢山の経営者さんと接する中で感じることは、仕入れた情報の整理整頓ができているかどうか。
ということが意外にも大きいように感じます。
たとえば、情報の整理整頓ができていない経営者の率いる会社は、
仕入れてきた情報のすべてを自社で実践しようとします。
しかも、結構急に・・・
そうして、現場がてんやわんや。
やることが多すぎて、いつしか目的が「やること」に変わっている。
その結果、すべて中途半端になったり、肝の部分を外してしまっている状態になり、
稼働時間はとられているのに成果に結びつかず、経営者へ不信感を持つことにつながったり、
負け癖のある組織になってしまう。
逆に情報の整理整頓がされている会社では、
やるべきことが精査されており、シンプルで明確。
絞り込みをしているので、スケジュールも組みやすく、
あっち行ったりこっち行ったりの状態になりにくいので、
一つの取組の目的を見失わずに、目的のためにより良い状態を目指し徹底してやり切れる。
結果として成果につながりやすく、経営者への信頼も高まる。
そして、やることがうまくいきやすく、勝ち癖のある組織になる。
ここに書いた例は極端かもしれませんが、このような差は実際にあるのです。
もちろん、情報の整理整頓をしたうえで、一気にたくさんの取組を進められる
会社が一番強いのは言うまでもありませんが・・・
ここで勝ち組になるために、
①仕入れた情報の中からいらないものを捨てる(やらないことを決める)
②いる情報(やるときめたこと)の優先順位をつける
を是非実施してください。
シンプルですが意外と好循環を生み出しますよ!
ではまた
株式会社船井総合研究所
エンディングビジネスコンサルティングチーム
経営コンサルタント
大道 賢作