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コンサルタントレポート

2012年7月25日

拡大しても組織がバラバラにならない肝とは?

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直近決算で2割の売上アップを実現したS社様は、組織も着実に大きくなっています。

 

組織が大きくなるというのは、社長1人だけでなく、社長の分身の重要性が高まるということです。社長1人で管理するには限界があります。社長と同じ考えを持ち、指示、行動できる人間をどれだけ増やせるか、それがこれからさらに組織を大きくしていく上で肝になるところです。

 

組織が大きくなるにつれて、「一体化」していくことはどんどん難しくなります。一体化とは単なる仲良しとは違います。同じ価値観を持ち、同じ目標に向かって進んでいく集団が強い組織といえます。

 

少し前になりますが、2010年の南アフリカワールドカップのサッカー日本代表は、日本中の予想以上の結果を出しました。そのキーワードには「チームワーク」がよく取り上げられます。

 

変化のきっかけが「選手同士のミーティング」だったといいます。

その中で全員が認識した価値観が「自分達は下手糞である」ということ。出場している32カ国のなかで、自分達のレベルは下の方である。それを勘違いしてはダメ。だからどこよりもがむしゃらにやらなくてはいけない。

それが心を1つにしました。そしてこのチームには岡田監督が掲げたベスト4という明確な目標が常に存在していました。 結果的にはベスト16でしたが、過去の日本代表からすれば大躍進です。

結果だけを比較すれば、最も結果を残した大会であったといえます。

 

要はこの「価値観の共有」というのが肝になるのですが、これが言葉で言うほど簡単なことではありません。この時に役に立つのが「社長の言葉を紙に残す」という作業です。

 

会社の軸になる価値観は、社長の考え方であることには間違いありません。そしてその言葉はたびたび口に出しているでしょう。しかし、聴覚情報というのは、記憶に残りにくいのです。

そのため、それを紙に残し可視化させる必要があります。言葉が聴覚情報から視覚情報に変わります。そうすることで情報の記憶の可能性が高まります。

 

S社ではそのためにクレドを作成しています。ここには1つの社訓と9個の考え方が載っています。

社訓は頑張らない。頑張らせない。嘘を付かない。」

独特の言い回しが尚いっそう記憶に残ります。これは社員全員に浸透している言葉です。

 

こういった独特の言葉を使って、トップの考えを可視化させていく作業というのは、会社を一体化させるためには欠かすことの出来ないものです。

 

こういった社長ならではの言葉をそのまま載せる。さらに9個の考え方にも社長独自の言葉で語られています。そしてこの言葉は朝礼や会議など、あらゆる場で「共通言語」として語られるようになります。

 

組織が小さいうちはまだまだ必要ありませんが、企業規模3億円程度を超える頃から会社の軸となる考え方の「可視化」が必要になるのです。

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ブログ更新日
2012年7月25日
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