2016年2月03日
こんにちは。光田です。
現在、私のご支援させて頂いている葬儀社の中で、
6社の葬儀社様が新規出店もしくは、改装リニューアルの準備を行っています。
このような投資に踏み切るうえで、とても重要なポイントは、
いかに投資回収を早くするか、
そして、今までとは違う新たなビジネスモデルを構築できるか、
ということにあります。
しかし、もう一つ見逃してはいけないポイントがあります。
それは、財務体質です。
過去に、大型店舗を複数展開している葬儀社で
現在、財務体質が苦しいという会社も少なくはありません。
また、単価下落が進み財務体質が
著しく悪くなってしまっている会社も散見されます。
財務体質を改善させるためには、細かな取組が必要です。
先ず利益構造の変革を行う必要がありますので、
「仕入れを見直す」
「プランをみなす」
「生産性を高めるためのオペレーションを変える」
「現場レベルで出来る売上を上げるための取組みを増やす」など
かなり細かいところまでやり切る必要があります。
そして経費削減。特に葬儀社で利益を圧迫するのは、
ほとんど使わない倉庫や2ヶ月に1回使うかどうかわからない
駐車場などの地代家賃です。
地代家賃の比率が高い会社は、固定費が高いため
当然、利益が出にくくなります。
この辺りも一つオペレーションが変わってしまう要素になりますので、
慎重、かつ大胆に進めていかなければなりません。
チマチマやっていると何も変えられないので、
この「大胆」というところもポイントになります。
そして、利益構造がしっかりしてくると、次にやるべきは
キャッシュフローに余裕を持たせていくために、
銀行との交渉に挑む、資産の中でいらないものはないか精査する、など
それぞれの会社に応じてやるべきことが変わってきます。
ここまで徹底し、財務体質を健全化していくと、
出店の際、銀行にも強気で交渉できるようになります。
また、「財務体質が健全な状態に変わってきた」
=「会社の体質が儲かる体質」&「変化に対応できる体質」に
なっているということですので、
ここまで出来れば、社風までも変わっている可能性が高くなります。
新たなものを受け入れることができる会社になれば、
現在のように時流が変わっていく中でも対応できる会社になることができます。
逆に財務体質が悪い会社というのは、
いつまでたっても変化を好まない体質がしみついてしまっているので、
時流についていけず表面上、「家族葬に対応しなければ」という形になり
経営が悪化していきます。
つまり、財務とは変化を好む体質であるかどうかを見極める
バロメーターの一つでもあるのです。