2015年1月14日更新
T社では、地域での新規会員獲得活動の一環として
地域の老人会や老人ホーム向けに営業活動を行っています。
訪問営業も含めて色々な取り組みを行っていますが
最近効果があったのが老人ホームへの出張イベントです。
まず地域の老人会や老人ホームのリストを作成し、
よくあるイベント案内のようなDMを送付します。
この会社では、およそ50のリストで三団体からの反響をいただきました。
反響率で考えれば6%というかなりよい数字です。
その後は普段、皆様が実施されているイベントを出張版でやるだけです。
お葬式セミナーなどを積極的に行っている葬儀社様からすれば
お手のものでしょう。
出張セミナーではどの団体でも30名前後の集客、
うち入会は5~6名と少し少なめですが20%前後の入会率となります。
DMをまいたのは50通ですので費用対効果で見ると非常にいい取り組みですね。
この取り組みには一つ大きなポイントがあります。
それは「葬儀社の講演だけという内容にしない」ということです。
葬儀社単体でこういった出張セミナーの案内をしても、
営業色が強く出てしまったり、相手に勘ぐられたりするため、
あまり反響がよくありません。
実はT社でも以前に自社単体で「お葬式セミナー」のDMをつくり、
同じ名簿に向けてアプローチした際にはまったく反響がありませんでした。
そこで今回T社様では弁護士さんとカメラマンさんと組み、
地域の高齢者を元気にするという大義名分の下に
有志でイベントを実施しているというシナリオを描きました。
そうすることで安心感の訴求もできますし、
イベント自体のコンテンツもゲストを呼ぶことでより魅力的なものとなるため
「参加してみたい」という思いを増幅させることができます。
実際にセミナーを実施した後、
1団体からは二回目のオファーが先方よりありました。
皆様もこういった外部営業を実施される際は、
複数の団体でチームを組みアプローチを実施してみてください。
2014年1月29日更新
皆様は会員獲得コストというものを意識しておられますでしょうか?
通常の広告宣伝活動においては、チラシのみで会員入会というものも少なくなり、
様々な販促ミックスによる結果と言えるため、判断しにくい数字かもしれません。
ですが、会員入会を目的としたイベントの場合、
その効果は測りやすいと言えます。
新規入会を目的としたイベントは、単に集客数を意識すれば良いのではなく、
この数字を抑えておかなければなりません。
その理由は、衰退期の産業というのは、
「新規客獲得コスト」が大きく上がってくるからです。
ライフサイクルの話はセミナーなどでよくお話させていただくので、
ご存知の方も多いかと思いますが、
既に葬儀業界は成熟期を迎え既に右肩下がりの業界となっています。
しかし、これは業界全体の流れであり、
地域別に見ればまだまだ成長期と言える場所もあります。
家族葬が普及しておらず、平均単価が高い地域、
逆に家族葬浸透度が高く、エリア内の単価もどんどん低下、
市場が小さくなる地域など様々です。
そして最もライフサイクルの進み具合を測りやすいのが、
この新規会員の獲得コストであるといえます。
今年H社様で開催した感謝祭イベントでは、
1会員当たりの獲得コストは45000円だったといいます。
一方でS社様のそれは20000円を切るような金額でした。
このような違いがある両社においては、全く同じやり方でイベントを進めれば、
コストが倍だけかかってくることがわかります。
となれば、H社様でやるべきことは、
集客をさらに高めることよりもむしろ、オペレーションの変化によって、
入会率を高める導線やお客様との接点作りとなり、
S社様ではまだまだ集客にどんどんお金をかけても
会員様を増やしやすいということが言えます。
さらにH社様では、新規会員を獲得するシナリオも変えていく必要があります。
チラシを中心とした入会活動から、紹介による会員獲得、
さらにはゆるいつながり作りからスタートしたランクアップ活動に
取り組むべきタイミングとなります。
WEBでの集客を図っているご支援先のA社様は
1会員あたりの獲得コストは推定55000円です。
これは決して安い金額とは言えないです。
ですが、いろんなところに投資を分担させずに、
WEBに集中させていることで販促コストを抑えています。
だからこそ、きちんと利益を出しながらスピード感をもって
成長することができているといえます。
ビジネスモデルを大きくチェンジした結果の成功事例と言えますね。
2013年8月28日更新
S社様の新しい小さな式場はオープニングにあたり、
3つの大きな手順を用意しました。
それはチラシ等だけで一度の認知度を高めることが難しくなっていることもあり、
口コミを活用しようと計画した3段展開です。
【第1弾】
これは一般オープニング前に行う限定の見学会です。
対象人数は20名程度。
いわゆる「信者客」に設定されるお客様だけを呼ぶ見学会です。
特にこれが口コミを広げる為の重要な要素になります。
そのため、信者客の中でも老人会やサークル、何かの集まりに参加している人、
長をやっている人を選びました。
このような方たちに一番演出したい要素は「特別感」です。
そのため時期も一般オープン前に「特別」に開催し、ご意見を聞きたいという
大義名分で食事を用意しながら、意見を頂戴する場を設けました。
さらに正しい口コミが広がるようにと、小さなお葬式式場のコンセプトブックを
用意し、ただの「安い小さな式場」ではないことをきちんと訴求します。
【第2弾】
次の対象顧客は、会員様そして店舗周辺に住むご近所様です。
この方たちは、特に大事にしたいお客様の層であることから、
一般告知の前に見学会を開催し中を見てもらうカタチをとりました。
ご案内としては400名にDMを送り、60組100名のご来場。
特典は粗品のプレゼントとお線香の割引販売と
それほど大きなものでもありません。
それでもDMの反響率は15%なので、良い数字といえます。
【第3弾】
そして最後に一般のオープニングチラシの配布を行いました。
オープニングチラシそれ自体は反響が高く、
通常期の1.5倍の会員集客につながりました。
これらの流れで特に重要視したいのは第1弾です。
特に小さなお葬式など、違うコンセプトで出店する場合には、
単価が勝手に下がってしまう可能性があります。
それを避けるためには正しい情報が口コミとして広がる必要性があります。
また新しい会館も見てもらわなくては意味がありません。
しかし大きなオープニングイベントを行うと、
それに伴うコストも小さいものではないといえます。
このような段階的にキーマンを呼んでいくことで、
ローコストでの浸透を図ることができるのです。
2013年7月24日更新
M社様では生花部門を内製化していることもあり、
しきみや仏花の店頭販売強化を行っています。
そしてその武器を事前のお客様との接点作りにも活用しています。
M社様でも入会金1万円の
優良会員制度は実施しています。
ですが葬儀会員というのは、
やはりそういったことの意識が高い人しか
入会につながりにくいといえます。
そのため今回、この生花部門の強みを生かした
「フラワー会員」制度を立ち上げました。
入会金0円の登録制として、
お花が安くなるというものです。
お葬式に関する特典は何もありません。
目的は住所などの情報を頂いて、定期的にニュースレターを送り
つながりを太くしていくこと。
ニュースレターの内容や接触頻度に自信がある会社だから
できることでもあります。
実際にスタートして1ヶ月で40名の会員さんが集まったといいます。
この通常会員の一歩手前のゆるい会員制度はこれから重要になります。
特に会員獲得コストが大幅に上がっている地域、
新規の入会者が他社からの乗り換えの人が増えてきた地域では必須になってくるでしょう。
既に会員見込み客は飽和状態であると予想できるためです。
ただし、このようなゆるい会員制度も、
ただやればよいというわけではありません。
この会員制度に入会してもらったお客様は、
顧客ピラミッドで言えば下の階層に位置づけられる顧客層です。
つながりを作った後の活動がしっかりと設計されていなければ、
それはあまり意味を持ちません。
例えばニュースレターはもちろん、その方たち限定の企画、
イベント、そして年に一度のランクアップキャンペーンなど、
積極的にアプローチしていく必要性はあります。
無料だからそんなに活動しなくてもよいのではなく、
無料だからこそ大きな価値を提供してあげる。
その活動を続けることで、自社に対する価値観があがる。
相手の期待値を常に上回る取組みは、
こういったところでも実践しなくてはいけません。
2013年7月24日更新
会員入会の紹介キャンペーンを実施されている会社様はありますでしょうか。
紹介キャンペーンの企画を考えて、DMを打ってみてもイマイチ反応が無い。
そんな経験はありませんか?
私のご支援先では紹介キャンペーンを実施し、少なくとも紹介率20%、
高いところでは50% を超える形での実施に成功しています。
紹介キャンペーンの際に、議論されることが多いのが、
・紹介者にもプレゼントをあげるかどうか
・紹介者または入会者への入会特典を何にしようか
という議論です。
そして失敗の理由が「このプレゼントでは魅力が無い」という
ところに持っていかれがちです。
しかし実際のところ、成功のポイントはプレゼントの内容が
そんなに大きく影響するものでもありません。
もちろん人気のあるプレゼントはありますが。
(実際にはお米の反響は良いですね)
実は紹介キャンペーンを実施する際の一番のポイントは、
何をプレゼントするかではなく、「誰に」お願いするかにあります。
私のご支援先では紹介キャンペーンを実施する際、
この「誰に」案内をするかに一番の時間を費やします。
船井総研が定義するところの「信者客」と呼ばれるランクのお客様を抽出し、ご案内をかけるのです。
すると紹介率はぐっと高まり、50%という
高反響率を実現することも可能になるのです。