船井総研さんとのお付き合いのきっかけは、船井総研さん主催の人事評価セミナーです。
実は私の父親が何かのきっかけで船井総研さんと名刺交換をしていて、それ以降父の名義でダイレクトメールが届いていました。以前はダイレクトメールも読まず放置していたのですが、40歳になった頃、一旦節目の年にも感じ、「何か取り組んでみようか」と思ったんです。そんな矢先、船井総研さんからダイレクトメールがたまたま届き、それが人事評価セミナーでした。当時は評価制度にそこまで関心があるわけでもなかったのですが、会社に閉塞感があったこと、社員のキャリアパスなども考えないといけなかったことなど、色々と変えないといけないなと思う部分があり、「まずは行ってみよう。知ってみよう」とセミナーに参加しました。
無料経営相談の機会があったため、後日コンサルタントの大道さんと船井総研丸の内オフィスにて色々と話をしました。
正直、“コンサルタント”のイメージは、第三者としてアドバイスをするアドバイザーのようなイメージがありました。そして、もしもそのアドバイスで業績が悪化しても、その責任は、コンサルタントではなく、コンサルタントを選んだ経営者にあり、コンサルタントは安泰のポジションでアドバイスをしてくるイメージがあったんです。ですが話を聞いてみると、社外アドバイザーのようではなく、社内のアドバイザーであり、経営企画室のようであり、対等に相談や意見を求められる関係であり、あるいは指示を出して、手を動かして実作業をしてくれる関係なんだと理解しました。
短い時間の中でしたが、その話を聞いて“この人だったら一緒に進められそうだ”と鮮明にイメージできて、業績アップ支援をお願いしました。
プラン改善の提案をいただきました。プラン粗利の見直しや、原価計算を正確に行うなど、とにかく細かい部分まで各プランの見直しを行いました。また、価格帯も昔は43、50、55、59プランのように特に価格帯など意識せずバラバラにプランを作成していましたが、船井総研さんの考えである予算帯に合わせて価格帯を決定したりしました。
当時はとにかく、まずは何か変わればいいなとの思いでご提案いただいたプラン改善施策を言われるがままに行っていたかなと思います。
2019年に支援を受けたんですが、支援を受けて3か月後くらいに台風による水害があったんです。水害保険にも入っていなかったので修繕費がかなりかかってしまいました。さらに、その直後にコロナ期で会葬者が一気に減ったこともあり売上が下がっていました。多分創業から一番売り上げが下がったんじゃないでしょうか。修繕費がかかった分、営業利益が下がる、加えてコロナで売上も下がる、その当時はすごく苦しかった思い出があります。ただ、翌年以降はプラン改善もあり利益体質になれたことで売上が上がっただけでなく、それ以上に利益を残すことが出来るようになりました。当時プラン改善をしていなかったらこんなにも早くリカバリーは出来ていなかったんじゃないかなと思っています。
あとは販促の見直しも行いました。従来は月に1回~2か月に1回程度しかチラシを折り込んでいませんでしたが、支援開始後は月に2~4回はチラシを折り込むようになっています。チラシ自体も月に1回ペースで見直しをかけるなど、効果検証をしながら販促を行うようになったことで、従来よりも頻度・販促内容の精度ともに高く販促ができ、施行件数や事前相談数として販促の効果も出ています。
プラン改善、HPリニューアル、理念構築、システム導入、販促の見直しなど色々な施策を行いました。どれも効果があってよかったのですが、それ以上に一番良かったのは社内の意識改革ができたことだと思います。業績アップ支援が入るまでは、何か新しい取り組みを行おうとしても比較的ゆっくりとしたスピードで物事が進んでいましたが、業績アップ支援が入った後は、施策を進める加速力がかなり上がりました。お付き合い当初は今まで取らなかった指標や数値なども取らないといけなくなり、細かなデータを社員に拾ってもらいました。今までの業務に加えて手間のかかる業務が増えて嫌だっただろうなと思いますが、約4年くらい続けてきまして、そこも徐々にスムーズになって習慣化できたと思います。そのおかげもあって、今では必要な情報がすぐに取り出すことができるようになり、新たな次の施策を検討し、施策を打つスピードが上がったかと思います。
"社員の意識が変わったことですね。当時、水害やコロナで会社がピンチな状況に陥ったとき、社内でも”このままじゃやばい”という危機感があったんです。そんな中、支援が入ってから、色々な経営指標を見ていくにあたってそれぞれの数字を社員に拾ってもらうようになったり、支援で上がった課題点や改善施策を社内に共有したりしていたことで、社員にも数字の意識が身に付くようになりました。売り上げがどうとか、単価どうといった話や、単価が下がっているから上げていかないとやばいよねといったような話を普段の会話の中でも行うようになったんです。今まで自分一人でしか考えていなかった会社のことを、社員全員で考えれるようになったなと凄く感じています。
また社員の意識が変わったきっかけとして、業績アップ支援とは別に「理念構築プロジェクト」などテーマ別のプロジェクトを依頼して実施することもあります。それには社員も交じってもらっています。その中で、直接社員が船井総研の社員さんと話をしてもらうことも刺激のうちの1つになっているんじゃないかなと思います。自社だけの場合、どうしても同業者や同規模企業の方、栃木市内など交流範囲が限定しがちですが、今までとはまったく異なる属性の人たちとお話できたことも刺激になっていると思います。
全国の葬儀社の色々な情報が聞けるところが良かったです。私は全葬連に所属しているため全葬連に入っている方とはお話をする機会がありましたが、全葬連に限らない北海道から沖縄まで、いろいろな規模の葬儀社さんと直接交流を深められる場所だなと思っています。特に、店舗展開のスピードや取り組む施策が刺激的な会社もあり毎回驚かされています。
一方で、創業が同じくらいの会社さんもいて、そのような会社さんが着実に業績を伸ばしている姿を見ると、身近に感じられますし、一方でもっともっと頑張らないといけないな、と刺激をもらっています。
栃木市で地域一番店の葬儀社になりたいです。セレモールは私が入社してから、新卒採用をメインに行ってきたこともあり、若い社員が比較的多く在籍しています。その子たちが30歳、40歳になったときに、「この会社にずっと居続けて大丈夫なのか」「ほかの会社に行った方が安心じゃないのか」などと不安な気持ちをもって働くのではなく、生涯長く働ける、安心できる会社であり続けたいとの思いがあります。そのためにも、葬祭業として地域1番店になり会社を大きくすることで基盤を固め、社員が定年まで安心してずっと働ける会社であり続けたいんです。そのためにも、店舗展開やそのほか様々な施策を打っていくことで業績を着実に伸ばしていき、会社を大きくし続けていきたいと思っています。
数多くのクライアント様に信頼いただき、お付き合いをさせていただいております。