簡単に創業からの経緯をお話しますと、2003年に父親がギフト事業から葬祭ホールを建てて葬儀業がはじまったのですが、数年後に近くに大手の葬儀ホールが建ち、経営が一変して悪くなったタイミングで社長に就くということになりました。私が引き継いでからの数年は経営の立て直しに向けて銀行への交渉などが非常に大変だったことを覚えております。
その対応が落ち着いてきたタイミングで少し勉強してみようと思い、船井総研のセミナーに参加したのがきっかけです。
やはり、いろいろな情報を得たり、アドバイスをもらう方が必要だと思い、最初はコンサルティング契約からお願いしました。
経営者が集まる研究会の話もありましたが、なかなか乗り気になれなかったのですが、他の葬儀の経営者と一緒に経営計画を建てようという「経営計画策定合宿」というのに参加した際に、他の経営者からの刺激やアドバイスをもらうことができ、研究会にも参加するようにいたしました。
自分一人だけでは、得られる情報やノウハウも限られているので、相談できる人や場所ができたのは良かったですね。
その後は経営方針や考え方も一変したと思っております。
例えば、順調に件数も戻ってきたこともあって、既存の一般葬式場の横に家族葬ホールを建てるということを行ないました。
地元の滑川であれば、家族葬は早いような気もしていましたが、今、コロナになってその家族葬ホールが施行の大半を占めていることもあり、その時に家族葬ホールを建てておいてよかったと感じています。
また、今後の展望を考え、本拠地の滑川から30分程度離れた富山市に家族葬式場の出店も行ないました。
先ほどの経営計画の策定合宿で、経営計画を建てていく中で、市場が多いエリアに新たな式場を建てていくことが必須だと思ったからです。
最初のOPENイベントは雪害と重なり、雪で式場への出入りもできない状況でとても大変だったことを覚えております・・・
ただし、その後はチラシ・ポスティングや人形供養祭などのイベントをしっかり行っていったこともあり、毎月10~20名くらい事前相談が入るような式場となっております。
3年目で施行も順調に伸びてきていますね。
もちろん施行件数も大事ですが、コロナで下がった単価をプラン改善などで家族葬向けのサービスをそろえることで少しずつ戻ってきていることもありがたいです。
滑川では一般葬がメインだったので、以前は粗利が半分強といういこともあったのですが、家族葬式場単体だと粗利率が70%を超えているということにもびっくりですね。
今後は富山市内や周辺エリアでの家族葬出店を増やしていきたいと思っております。
ここ2年で、家族葬式場の業績が伸びたことによって利益なども改善してきましたし、小規模の家族葬でもしっかりとお客様に提案するということができてきました。
また、kintoneとfreeeのシステム活用や連携を行ない、事前相談の顧客情報から、施行の受発注、その後の経理までも自動化することもでき、生産性も上がってきました。
しかしその中で古いディレクターなどの退職もあり、採用やディレクターの教育が急務となっております。
採用や教育の支援も船井総研に手伝ってもらっておりますが、若くて前向きなスタッフが増えたことで社内の雰囲気もかなり良くなってきました。
式場だけでなく、社風やスタッフのクオリティも含めて富山市内でも地域の方から選ばれる葬儀社を目指していきたいです。
数多くのクライアント様に信頼いただき、お付き合いをさせていただいております。