船井総研を知ったのは2008年ごろ、他社主催のセミナーでゲスト講師として登壇していた船井総研のコンサルタントの講座がきっかけです。当時当社は赤字に陥っており、次の打ち手を考えなければと模索している時期でした。その講座は、今持っている資源をいかに有効活用するかという観点からのお話で他社のセミナーとは一線を画していました。むやみに新しいことを始めるよりも、まずは今あるものを改革していこうと決心し、コンサルティングを依頼しました。
一番大きく変化したのは、社内全体での仕事へのスタンスです。かつては、葬儀の依頼が入るのを待っていて、葬儀がない期間は半ば休みという状態でした。今では、葬儀の依頼が入らない時でも未来の仕事をつくるのための仕掛けをどんどん行っています。具体的には、会員制度を充実させたり、会員向けイベント、葬儀後のアフターフォローを積極的に行うなど、お客さんとの接点を増やし関係性を構築する活動に注力しています。
また、研究会を通して、社長の成功パターンが一つではないと気づかされたことも自分にとって大きな変化でした。それまでは「社長としてこうあらねばならない」、「自分にはこういう能力が欠けているのではないか」と悩み、がんじがらめになってしまうこともあったのですが、研究会で様々なタイプの社長と交流したことで、自分の成功パターンに立ち返り足元を固めることができました。
当社では、2016年より新卒採用を始めました。きっかけは、船井総研の中長期経営計画策定合宿で2020年計画を立てたことです。将来の成長戦略を描いたときに、人材を中心においた会社づくりにシフトしようと思いました。また、同じころに研究会員の経営者の方から「人材は会社の宝である」という話を聞いたことにも大きく影響を受けました。当時新卒採用を行っている葬儀社は全体のたった3%だと聞き、誰もまだやっていないのならこれはチャレンジするチャンスだと思い、取り組み始めました。現在は毎年3名の新卒を採用しています。
船井総研からは、採用のトレンド情報をもらえるので助かっています。具体的には、インターンシップを充実させ、インターンシップから選考へとつながるフローを設計する提案がありました。採用サイトや合同説明会での告知にも力を入れており、近年インターンからの採用が増加しています。21卒の採用では、50人以上のインターン生が来社しました。
選考中に懇親会やリモート面談を行い、面接のフォローを行っていることも、自社への求心力を高めるために重要な取り組みだと考えています。
新卒はスキルや仕事の覚えが早く、会社の考え方・風土を素直に受け入れてくれる上、お客様との関係性づくりもしやすい人財です。入社日が決まっていることも、計画的に人事戦略をとっていく上で重要なポイントとなっています。
また、新卒採用は、採用する側の既存社員の教育としても良い影響をもたらしています。採用チームのメンバーは自分の会社について語る機会が増えるので、会社への愛着も増し、日ごろの業務においてもどんどん成長してくれます。後輩を自分たちで選べることも、将来の会社の雰囲気づくりに貢献している実感が得られるとして、非常にやりがいを感じてくれています。
昨年、2030年までの計画を作成しました。2030年までにどんどん出店を続け、性別・働き方を問わず多様な人材が働きやすい環境を作っていきたいです。また、第二本業として新規ビジネスに参入していくことも検討しています。M&Aを行うのではなく、社内から新事業を育てていき、2030年には社長を3名輩出することが目標です。積極的にチャレンジをし業績を上げ続け、スタッフがやりがいと誇りを持って働ける面白い会社づくりを追求していきます。
数多くのクライアント様に信頼いただき、お付き合いをさせていただいております。