実は船井幸雄さんのことを知っていたので、もともと船井総研自体は知っていました。ただ、葬儀社向けにコンサルティングをしている専門のグループがいることは知らず、セミナー参加をきっかけに知りましたね。会社を守っていきたいと思うものの、中々自分たちでどうしていいものか分からず、ちょうどライフサービスさんのセミナーが開催されていたので参加したんです。
セミナーを聞いて、自分の力で自社に落とし込むことは難しいなと感じたため、船井総研さんにコンサルティングをお願いすることにしました。実際に経営コンサルティングを受けてみると、もちろん経営に関する数字面やマーケティングについても教えてくれるのですが、そういった方向性を示してくれるだけでなく、自分たちが現場で実践できるような形まで落とし込んだ具体的な手段まで提案してくれます。自分たちが必要としているレベルに合った”会社を良くする方法”を教えてくれるのが、船井総研さんにコンサルティングをお願いして良かったなと思う1つの点です。
一番初めに提案されたのは、法要会館として使用していた古民家を家族葬式場へ変えるといった提案でした。
実際法要会館として使ってはいたものの、中々採算が合わずどうしようかと悩んでいたんです。
ただ、家族葬式場に変更することになったときは、最初はとても不安でした。
というのも既存の葬儀会館からこの法要会館までたった300mととても近いんです。
「そんなに近いところに家族葬式場を作ったら本館の単価が落ちるのでは?」と思っていました。
ただ、うちでは家族葬で打ち出していた競合にシェアを取られていたこと・スタッフの外注費が大きく、遠方に式場を建てるとさらに外注費がかさんでしまうことが問題でした。
そこで、まずは足元商圏を固めること・近場に式場を作ることで必要人員を抑え、効率的に件数を伸ばすことを狙いとして法要会館を家族葬式場としてオープンしたんです。
結果、施行件数は昨対比110%、営業利益は+1,000万円になりました。
”会館同士の距離が近い”といった点も、会館が近いこと・スタッフ1名で対応できることから、既存の人員数で対応でき、効率化しながら件数・利益を伸ばすことができています。
あと、実は船井総研さんにコンサルをお願いするまでチラシなど打ったことがなく、他の競合でも一切打っていませんでした。
ちょうどこの家族葬式場のオープンの際に初めてチラシを打ってみたのですが、結果として大成功。実はその後他の競合でもチラシを打ち始めたんです。
こうやって今まで自分たちだけだとやろうとしなかった取り組みも、船井総研さんが事例ベースで提案をしてくれるため、安心して取り組めています。
少ない人数で件数を回せる最大の理由は、”会館が近いから”といった理由もありますが、1番は「分業制」をとっていることが大きな理由です。
実は当社では、①搬送・安置、②打ち合わせ、③通夜・告別式・後飾り、➃請求書・アフターの4つのフェーズで分業体制をとっています。
そのため、②を対応している担当者は打ち合わせ専任スタッフとして、③を対応している担当者は施行専任スタッフとして施行を回すことで施行が重なっても対応ができるような仕組みなのです。
多くの葬儀社様は搬送からアフターまで1人の担当者が行われていると思うのですが、この分業制をとることで、施行が重なった場合や、連日施行が続いた場合でも、担当者が疲弊することなくしっかりと休みを取りながらお客様対応をすることができています。
実は船井総研さんに提案されるまで、今までアフターはやったことがなかったんです。
分業制を取り入れてはいたものの、中々アフターまで手が届かなくて。地域柄対面でアフターのご案内をするとなると、移動時間が多く全てのお客様にアフターのご案内が出来ないといった課題がありました。
そこで船井総研さんに電話でのアフターフォローをご提案いただいたんです。そのため、今は自宅飾りの後からはアフター専任スタッフに引き継ぎを行い、それ以降はアフター専任スタッフが対応しています。
引継ぎの仕方としては、自宅飾りの際に施行担当者がアフターフォローコールのアポを取り、翌日にアフター専任スタッフからご葬家様に電話をするといった流れです。
その電話で49日のご案内を行い、自社のアフター商材のご案内をするようになりました。
電話でのアフターフォローだと移動時間が無い為、移動時間分を別のご葬家様のアフターフォローの時間に充てられます。そのため効率化しながらより多くのご葬家様のアフターフォローができています。
アフターフォローをコールで行った結果、1人のスタッフで350件のアフターフォローができる体制になりました。
また、実はアフターフォローはパートの方に行っていただいているんです。
船井総研さんからは、葬儀の知識がないパートの方でもアフターフォローができるようにと、担当者からアフタースタッフへの情報共有の仕方やアフターフォローのタイミングなどを教えていただきました。
そのおかげで今はパートの方1人でご葬家様のアフターフォローを行い、受注に繋げることができています。
ながたに生花は、父が立ち上げた会社で、将来的には私がこのながたに生花を引き継ぐ予定になっています。子供の頃からずっと父の苦労姿を見てきた分、父が一生懸命築き上げてきたこの会社を守っていきたいです。
また、会社そのものを守るだけでなく、うちで働くスタッフも守れるような会社にしたいと思っています。
実は最近まで私も現場を担当しており、スタッフと一緒にご葬儀を執り行っていたのですが、遂に引退しました。
今までは自分がした方が何事も早いと思い、スタッフに頼らず自分で行っていたのですが、そうすると彼らの成長の機会を奪っているのではないか?と最近思ったんです。
彼らが育ち、スタッフ全員で会社を守れるような、そして会社がスタッフとその家族を守れるような、そんな会社にしたい。
ながたに生花は今も昔も”人”があってこそ、続けてこられました。今後もみんなで一丸となって、”人”を大切に、そして”ご葬家様への想い”を大切にした葬儀社としてあり続けたいなと思っています。
数多くのクライアント様に信頼いただき、お付き合いをさせていただいております。