2015年12月18日
数年前に、「終活」という言葉が生み出されて以来、
その言葉自体を耳にする機会がとても増えました。
同時に、エンディングノートを始めとして、
生前に死後の準備をするという話題が身近になってきたことを感じます。
一般的には近親者が亡くなられてから
葬儀などの計画を進めていくものだと思いますが、
周りに迷惑をかけたくない、自分らしい葬儀をしたい、といった理由で
生前に相談する方も増えているのではないでしょうか。
終活の一環として、葬儀と合わせて
「お墓を建てる」計画を進めておくこともおすすめです。
◎生前にお墓を建てることは縁起がいい?
生前にお墓を建てることは縁起が悪いと考える方も中にはいるようですが、
生前墓は「寿陵」とも呼ばれ、長命・子孫繁栄・家族円満の
3つの果報を招く縁起がいいものとされています。
生前にお墓を購入しておく3つのメリットをご紹介します。
1. 時間にゆとりを持って決めることができる
死後いつお骨を納めるかについては、明確に決まっているわけではありません。
49日や、一周忌などのタイミングで納骨することが多いようです。
一周忌のタイミングで考えると一年の猶予があるとはいえ、
お骨が手元にある状態ですと、早く落ち着かせてあげたい、と
焦る気持ちも出てしまうかもしれませんが、
生前に準備を進めておけば、焦ることなく落ち着いて
気に入る落ち着き場所を探すことができます。
特に墓地探しから始める場合は長期的な計画が必要で、
建立までにかかる期間は一般的に半年ほどといわれています。
気に入る霊園が見つからなければ、
もちろんそれ以上かかってしまう可能性もあるでしょう。
こういった面からも、期限の決まっていない生前から進めておくと、
安心といえるでしょう。
ただし、公営霊園の場合は遺骨がないと
申し込み自体ができない場合があるので、注意が必要です。
2.気に入ったデザインのお墓に入ることができる
今までは先祖代々のお墓という意味合いが強かったために、
オリジナル性のあるデザインであることは殆どありませんでしたが、
近年では生前の趣味だったものを墓石の形にしたり、
好きな言葉や絵柄を刻んだりという人も増えています。
生前にお墓の計画を進めておけば、自分の目で確かめながら、
納得のいくデザインを決めていくことができます。
3.家族の費用的負担を軽減できる
墓石は相続税の対象外になるので、事前に建てておくことで節税対策になります。
また、お墓は決して安い買い物ではありません。
死後に計画を進めるとなると、資金を準備するにも
時間が限られてしまいますが、生前に支払いが済んでいれば、
そういった負担も減らしてあげることができます。
まとめ
主に時間や費用面でのメリットが目立つ生前墓ですが、
死後に残された家族は、遺品整理や葬儀、お墓に遺産などの事後処理と、
やるべきことが多くあります。
特に何も準備をされていない状態で急逝した場合は、
全てを並行して進めなければならず、悲しむ暇もありません。
お墓を建てるということは、自分の気に入るものにできるというだけでなく、
大切な家族の負担を軽減できる一助にもなるのです。
墓石コネクトでは、生前墓のご相談も受け付けています。
優良石材店が揃っておりますので、まだ具体的ではないという方も、
ぜひお気軽にご相談ください。