2015年12月02日
葬儀を終えたあと、必要になるのは、お骨の行き先です。
お墓、納骨堂、永代供養墓、散骨、自宅保管・・・など、
今やその行き先は様々ですが、
後継ぎがいなくなる、お墓参りをあまりしなくなってきたなどの理由で、
お墓を撤去(墓じまい)して、
お骨の引っ越しすることをこの機会に検討される方も
多いのではないでしょうか?
実際、弊社の墓石コネクトにも、
墓じまいのお問い合わせは増加傾向にあります。
公営霊園や民営霊園などは比較的スムーズに事が進められるのですが、
中でもトラブルが起こりがちなのが「寺院墓地」です。
◎離檀料は法的な効力はない
お寺の境内にあるお墓を撤去するということは、
お寺から離れる=離檀する、ということで、「離檀料」を求められ、
中には100万円や200万円以上などの法外な金額を請求され、
墓じまいを進められなくなるケースがあります。
高額な支払いを突然求められると、
利用者側としては負担が大きく、気分も良くないものですが、
お寺側にも事情があり、檀家がいなくなることは
お寺を支えてくれる人が減るということでもあり、
お寺の経営状況に直結する問題です。
これも高額な請求する理由の一つになっているようです。
しかし、お墓の建立時に、
「お墓の使用をやめるときには離檀料を○○円払います」といった
合意の元で契約をしていない限りは、法的な根拠や義務はありません。
離檀料とはそもそも、檀家をやめる際、
それまでお世話になったお寺へのお礼として「お布施」を包んでいた習慣が、
呼び方を変えたものです。
あくまでも気持ちで渡すものなので、金額に決まりはありませんが、
一回のお布施を目安として3~15万、多くても20万円ほどが相場です。
◎お寺で墓じまいをする時は、まず住職さんへの「相談」から!
菩提寺と話がこじれてしまう原因としては、
お寺へ相談なしに改葬手続きを進めてしまったケースが多いようです。
改葬に必要な「改葬許可証」を発行するための手続きの中で、
現在の墓地の管理者に書面か捺印を頂く必要があります。
ここで初めて改葬の事実を知った住職さんに
不義理な印象を与えてしまうことで、トラブルに発展しやすいようです。
これを防ぐためには、まずは決定事項としてではなく、
「相談」という形で話をもちかけてみることをおすすめします。
自分たちがお墓参りに行けない時でも、
お寺の住職さんはずっと手入れや供養などを行い、
先祖代々のお墓を守ってきてくれたのです。
そのことに対して感謝の気持ちをもって、
事務的な手続きとしてではなく真摯に進めていけば、
こういったトラブルは避けやすくなります。
それでも高額な離檀料を請求されてしまったという場合は、
行政書士や弁護士に相談してみましょう。
◎お寺以外の墓地では離檀料はなし
お寺以外の墓地では、基本的に必要なのは手続きのみです。
ただし、民営霊園の場合は指定の石材店に頼むことになるので、
一般的な相場より高くつくことが多いようです。
お伝えしてきたように、寺院墓地ではトラブルの可能性の高い改葬ですが、
真摯に向き合えば、理解してくれる住職さんは少なくないはずです。
それでもトラブルになってしまった場合は、
行政書士や弁護士など専門家に相談すれば助けてくれるでしょう。
初めてだと戸惑うことも多いかもしれませんが、
墓石コネクトでは無料相談を24時間受け付けています。
また、公営霊園や指定石材店のない寺院墓地、共同墓地などのみなし墓地は、
墓石コネクトが責任を持って、優良な石材店をご紹介できますので、
ぜひお気軽にご連絡ください。