船井総研
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業界人ブログ

2015年11月26日


書けないエンディングノートがなぜ売れる?

【ブログ作者:

葬儀社にいた時、何度となく、会館集客のためにセミナーを開催してきた。
その中でもこのエンディングノートセミナーはホントによくやった。

エンディングノートの監修、更には書き方のセミナー、
そればかりか、なんとDVDまで出した(笑)

とにかく、このエンディングノートは
コクヨが出しているものはすでに70万部ともいわれている。
(定かでないですが・・・)

更には士業、FP、保険会社など終活絡みで作成して
無料で配っているものも含めたら膨大な数が発行されている。

でも、私が葬儀の仕事、生前、葬儀後約3000件に携わって
実際にエンディングノートを見たことは一度もなかった。

経済産業省が2012年にまとめた
「『ライフエンディング・ステージ』の創出に向けた研究会報告書」によると
なんと書き上げている人は1.3%にとどまっているらしい。
(でも、この数字からしても30件くらいは出てきても良いのだが・・・)

よくもまぁ、これだけばらまかれたものである。

それでも何で売れるのだろう?不思議・・・

で、いろいろなエンディングノートのメリットを見てみると、
ほとんど同じことが書いてあった。

例えばこんなのがあった。

①自身の半生を振り返ることができる。
②介護や葬儀の希望を伝えることができる。
③相続の意思を伝えることできる。
④財産状況の把握のきっかけになる。
⑤家族への贈り物になる。

でも・・・きっと

①自分の半生を振り返るにはまだ早い
②介護や葬儀、そもそも希望がないし、内容がわからない
③相続のするものなんて、今決めても変わるかも
④資産をエンディングノートには簡単には書けない
⑤エンディングノートを贈るつもりはない

そうなんですよね。このメリットで誰のメリットなの?っていうか、
そんなにいいなら作った本人は書いているの?

ちなみに僕は書いていませんでした<(笑)ごとではないですよね>

で、今度は書けない理由を言っている人がいるので見てみると・・・

①「自分がいつ死んでもおかしくない」という事実を受け入れなくてはならない。
②「エンディングノートの必要性をあまり感じない」
③「普段からどうしてほしいか言っているから」


ごもっともな理由ですが、この理由はどちらかというと
遺言書を書くかどうかの理由です。

結局、エンディングノートを前にしたら、書けない理由は

自分の死んだ時の「結果」を書かないと終わらない

結果を書けるのだったら、遺言書にしたほうが何十倍も良いです。
エンディングノートの本来の目的を作り手が完璧に消費者目線になっていない。
自分が書きたいと思うものになっていない結果が1.3%という数字になっている。

葬儀社や、士業、FP、保険会社がほしい情報として
エンディングノートを活用したい!
その気持ちはわかるし、悪いことではないです。

今、きっとエンディングノートを手にした大半の人は、
「何を書いていいか分からない」という「不安」
同時に手にしているということをいい加減作り手側が気づきましょうよ。

「安心する」ということは「分かる」ということ。

まずは、自分の人生に見当がつくように導いてあげたい・・・
人生の地図を描くように・・・

小野寺 秀友氏 大手互助会の式場支配人を経て、2005年に株式会社アーバンフューネスコーポレーションに入社。現場担当を経てアフターサポート部門を立ち上げる。サポート件数は約2000件。また生前相談も約600件を行い、2014年にアフターサポートのアウトソーシング化を築くために、司法書士法人トリニティグループで株式会社トリニティ総研取締役に就任。その後葬儀社サポートとして人材研修やセミナー開催、集客戦略のコンサルティングをするためエピローグコンサルティング株式会社を設立。2015年2月シニアライフマネジメント協会代表理事に就任。 http://www.seniorlifemng.or.jp/

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